エンジニアが手書きHTMLに戻れない理由 – WordPressブロックエディタの優位性

エンジニアであれば、手書きのHTMLやCSSを駆使してWebサイトを構築することに慣れている。しかし、実際の作業では細かいコードの調整やメンテナンスが煩雑になり、効率が悪くなることも多い。そんな中、WordPressのブロックエディタがもたらすメリットを改めて実感する機会があった。

本記事では、手書きHTMLの課題とWordPressブロックエディタの利便性、そして今後の開発環境の変化について解説する。

手書きHTMLの編集がいかに面倒かを実感

先日、筆者はあるWordPressサイトを編集する機会があった。そのサイトは、表示内容をすべてHTMLで記述していたのだが、修正がとにかく面倒だった。エンジニアである筆者にとって、HTMLやCSSを書くこと自体は問題ではない。しかし、細かいパラメータの正式名称や正しい記述方法を毎回調べ直すのは手間がかかる。

例えば、タグの適切なclass名を探すために過去のコードを遡ったり、CSSのプロパティの正式な書き方を確認したりする作業が発生する。このような細かい調整を手作業で行うのは、非効率的で時間がかかる。

ブロックエディタの圧倒的な利便性

WordPressのブロックエディタを使えば、こうした面倒な作業はほぼ不要になる。ブロックごとに直感的な操作が可能で、HTMLの構造を意識せずとも必要なデザインを組み立てられる。例えば、見出しやボタン、リストなどを簡単に追加・編集でき、細かいコードをいじる必要がない。

また、スタイルの調整も視覚的に行えるため、CSSを細かく記述する必要が減る。これは特に、記事の執筆に集中したい場面で大きな利点となる。

コードを書く機会はどんどん減っていく

この経験から、HTMLに限らず、コードを書く機会自体が今後ますます減っていくことを実感した。ノーコード・ローコードツールの進化により、開発の多くの部分が視覚的に操作できるようになっている。

たとえば、Webサイトの構築であればWordPressやWix、アプリ開発ならBubbleやAdaloのようなツールがある。これらは、エンジニアでなくても高度なWebサイトやアプリを作れる環境を提供している。

もちろん、すべての場面でコードが不要になるわけではない。しかし、シンプルな機能の実装やデザイン調整のためにコードを書く必要性は、確実に減少している。エンジニアがより高度な設計やアルゴリズムの構築に集中できる環境が整いつつあるのだ。

まとめ

手書きHTMLの編集は非効率であり、WordPressのブロックエディタの利便性が際立つことを改めて実感した。そして、HTMLに限らず、コードを書く機会自体が減っていく流れは今後も加速するだろう。ノーコード・ローコードツールの進化により、エンジニアの役割も変わりつつある。今後は、コードを書くこと自体ではなく、より戦略的な開発や設計に注力することが求められる時代になっていくだろう。