バイブコーディングの実験 – AIに丸投げでプログラム開発してみた

筆者が、AIに全てを丸投げしてプログラム開発に挑戦した。その名も「バイブコーディング」だ。

バイブコーディングとは

バイブコーディングとは、AIに全て丸投げでプログラム開発を行うことだ。従来のプログラミングとは一線を画す、新しい開発手法として注目を集めている。

従来の開発と違い、ITエンジニアでなくてもプログラム構築ができるところが魅力だ。AIの力を借りることで、より効率的にプログラムを作成できるのだろうか。

適切なAIツールの選択

バイブコーディングには、適切なAIツールの選択が重要だ。現在、多くのAIコーディングツールが利用できる。

Cursorは最も人気のあるAIコーディングツールだ。自然言語での指示が可能で、リアルタイムでのコード生成と修正ができる。筆者も今回の実験でCursorを使用した。

数週間前に登場したClaude Codeは、Cursorのシェアを一気に追い抜いた新興ツールだ。より高度なコード生成能力を持つと言われている。筆者はまだ触っていないが、その能力に興味津々だ。

ただし、Claude CodeはCUIベースなので、エンジニア以外はとっつきにくいかもしれない。CursorがGUIベースでAIと一緒に対話しながら少しずつ確認しながら開発するのに対して、Claude Codeは丸投げでパラレルで数時間回しっぱなしにするのが主流のようだ。一度指示すると、数時間勝手にコーディングするなんてのもザラのようだ。

ざっくりとした仕様で十分

バイブコーディングでは、完璧な仕様書は不要だ。自然言語でざっくりとした要求を伝えるだけで十分だ。

筆者は今回の実験で、「Obsidianにある情報を元に記事を作成して」「作成した記事をリモマガに自動投稿するシステムを作って」「タイトル、カテゴリ、タグを自動で設定する機能を追加して」といった指示を出した。

適当な指示で調整

バイブコーディングの醍醐味は、適当な指示でコードを調整できることだ。

筆者は「それっぽく直して」「ここはこうして」「もっと簡単にして」「エラーが出るから直して」といった適当な指示を出した。これらの指示でも、AIは文脈を理解して適切な修正を行ってくれる。

完璧な仕様書を書く必要がないのが、バイブコーディングの最大の魅力だ。人間らしい曖昧な指示でも、AIは理解してくれる。

バイブコーディングの実験結果

今回の実験では、筆者が持つ情報を基に、リモマガ執筆ルールに則った記事を自動生成するシステムを作成した。タイトル、スラッグ、カテゴリ、タグを自動設定し、作成した記事をリモマガに下書きとして自動投稿する。

記事内容を分析し、適切なカテゴリとタグを自動判定する機能も実装した。手動での分類作業を完全に自動化することで、効率的な記事投稿が可能になった。

バイブコーディングの可能性

バイブコーディングは、プログラミング経験の有無に関係なく、より効率的にシステムを作成できる可能性を示した。

短時間での開発が可能で、アイデアをすぐに形にできるのが最大のメリットだ。

ただし、AIの出力を鵜呑みにせず、動作確認は必須だ。セキュリティ面での配慮も必要になる。

まとめ

バイブコーディングの実験により、AIの驚異的な能力を実感した。適切な指示を出すことで、実際に動作するシステムを作成できる。

重要なのは、完璧な仕様書ではなく、AIが理解できる具体的な要求を伝えることだ。「それっぽく直して」といった適当な指示でも、AIは文脈を理解して適切な修正を行ってくれる。

AIコーディングツールの進化は止まらない。数週間前までCursorが一強だったのに、Claude Codeが突如登場してシェアを追い抜いた。この変化の速さは、非常に面白い世の中になったことを示している。

今後、AIの能力がさらに向上すれば、誰でも簡単にプログラム開発を行える時代が来るかもしれない。バイブコーディングは、その未来への第一歩だ。

実は、この記事自体も全てシステムで自動連携して投稿された。筆者が書いたのは最初のざっくりとした指示だけ。あとは全てAIが自動で記事を作成し、リモマガに投稿まで完了させた。バイブコーディングの威力を、まさに体現した記事だ。