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成長を止めた先輩社員と後輩社員の末路と未来

成長を止めた先輩社員と後輩社員の末路と未来
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私が新卒で入社したIT企業で最初に配属されたSESの現場には、成長を止めた先輩社員がいた。今回はその先輩社員の末路とともに、その後を見守った後輩社員の未来について、ITエンジニアが忘れてはいけないキャリアを築くためのアドバイスを述べていく。

目次

成長を止めた先輩社員の末路

ぬるいSES現場の実態

新卒で入社したIT企業で最初に配属されたSESの現場は、かなりぬるい環境だった。システムは1990年代に作られたCOBOLで構築されており、これをJavaにリプレイスするプロジェクトだった。納期もあまり厳しくなく、全体的にダラダラとした雰囲気が漂っていた。

先輩社員の状況と態度

その現場には、20年以上もそこに居続けている自社の先輩社員がいた。業務知識は豊富だったが、主な作業はCOBOLでの運用保守がメインで、実際に手を動かすことは少なかった。彼は現場に長くいるため、特定のプロセスやツールに詳しかったが、新しい技術には疎く、保守的な姿勢を貫いていた。彼は新人に対しても偉そうに振る舞い、変化を嫌っていた。

突然の厳しい納期設定

そんなダラダラした状況に痺れを切らした客先の部長が突然、厳しい納期を設定した。「これまでに絶対に終わらせる」と言い出したのだ。当時は36協定も存在せず、プロジェクトは一気に炎上。連日深夜までの作業が続いた。特に困難だったのは、COBOLからJavaへのリプレイスに伴うデータ移行とテストで、想定外のバグが次々と発見された。しかし、チーム全員が一丸となり、最終的にはなんとかリリースに漕ぎ着けた。

リプレイス後の先輩社員の末路

リプレイスが終わった後、Javaが全くわからないことと、景気低迷による客先の業績悪化に伴い、その先輩社員は用済みとなり、別の現場に飛ばされた。しかし、彼はその現場でしか通用しない運用保守の経験しか持っておらず、他の現場では全く通用しなかった。新しいプロジェクトで求められる技術やスキルに対応できず、年齢は40を超えており、新しい技術を習得するには厳しい状況だった。結局、彼は自社内での配置転換も上手くいかず、早期退職を余儀なくされた。

成長を止めた後輩社員の未来

リプレイス後の現場の現実

リプレイスプロジェクトが無事に完了した後、SESの現場は再び元のぬるい環境に戻った。納期の厳しさやプロジェクトの炎上が一段落し、現場には再びダラダラとした雰囲気が漂っていた。先輩社員が去った後、残った社員たちは一時の緊張感から解放され、以前のような緩い環境に戻った。

後輩社員の反応と態度

その現場には、若手の後輩社員がいた。彼はリプレイスプロジェクトの過酷さを経験し、先輩社員が用済みとなって切られる様子を見ていたはずだった。しかし、彼は驚くべき言葉を口にした。「このぬるい現場、最高じゃないですか?一生居たいです。」その言葉からは、成長意欲や危機感が全く感じられなかった。

成長を止める危険性

この後輩社員の言葉を聞いたとき、私は未来の先輩社員を見た気がした。成長を止めた彼が、やがては先輩社員と同じ運命を辿ることになるのではないかと危惧した。IT業界では、常に新しい技術やトレンドが求められ、スキルのアップデートが不可欠だ。成長を止め、ぬるい現場に甘んじることは、キャリアの終わりを意味する。

経験から学んだ教訓

この経験から学んだ教訓は、ITエンジニアが常に成長し続けることの重要性だ。特定の現場に長く留まることは安定をもたらすかもしれないが、それが長期的なキャリアにどれだけ悪影響を及ぼすかを考える必要がある。

以下は、成長を止めないためのアクションプランだ:

  1. 自分自身の成長を常に意識する – 定期的に新しいスキルや技術を学ぶこと。例えば、新しいプログラミング言語を学ぶ、資格を取得するなど。
  2. 様々なプロジェクトに積極的に参加する – 多様な経験を通じて、幅広いスキルセットを築くこと。異なる環境や技術スタックでの経験は貴重だ。
  3. キャリアプランを持つ – 自分のキャリア目標を明確にし、それに向けたステップを計画する。例えば、5年後にどのようなスキルを持ち、どのポジションにいたいかを考える。

まとめ

成長を止めることは、ITエンジニアにとって最も危険な選択だ。ぬるい現場に甘んじることなく、常に自己研鑽を続け、キャリアを積極的に築いていくことが重要だ。未来の自分を見据え、今何をすべきかを考え、行動を起こそう。

成長を止めた先輩社員と後輩社員の末路と未来

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