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自己啓発本は自己成長やポジティブなマインドを育むための存在として多くの人に愛読されている。しかし、近年の研究によると、年に4冊以上の自己啓発本を読むことが、かえってメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性がある。モントリオール大学の調査によると、自己啓発本の読書量が多いほど、ストレスやうつ傾向が強まる傾向が見られる。本記事では、自己啓発本がメンタルにどのような影響を与えるのか、そのリスクや効果について科学的根拠から解説していく。
年4冊以上の自己啓発本がうつのリスクを高める理由
モントリオール大学の研究によると、自己啓発本を多く読む人ほど、現実と理想のギャップに苦しむ傾向がある。自己啓発本は成功談やポジティブ思考を強調する内容が多く、これを参考にしても現実が思い通りにいかないと、自己否定や劣等感に陥りやすくなる。また、偉人の成功談などを読むことで「自分も同じようになれるはずだ」と過度に期待し、現実との乖離が大きくなったときにフラストレーションを募らせることがある。
成功者のメソッドはその人個人の経験に基づくものが多く、再現性が低いことが多いため、特定の方法に過度な期待を持ちすぎるとメンタルヘルスに悪影響を与えるリスクが高まる。
読書自体がもたらすメンタルへのポジティブな効果
一方で、自己啓発本に限らず読書自体は、メンタル向上やストレス緩和に役立つことが多い。リヴァプール大学の調査によると、1日30分以上の読書を日課にしている人は、うつ病のリスクが約28%低いことが明らかになっている。読書は、日常のストレスから一時的に解放され、心をリラックスさせる効果があるため、メンタルケアとしても効果的といえる。
読書そのものはメンタルにポジティブな影響を与えるため、読書自体に問題があるわけではなく、自己啓発本の内容やその読み方にこそ注意が必要だ。
自己啓発本を読みすぎるリスクとは?
自己啓発本の最大のリスクは「知識を得たことで満足してしまう」点だ。自己啓発本を読むことで知識が増えた気分にはなるが、それが行動に繋がらず「自己満足」に終わってしまうと、現実が改善されないまま不満が蓄積する。また、ポジティブ思考を強調する内容を読み続けると、ネガティブな感情を無視し、心の課題に向き合わないままになるリスクもある。
自己啓発本を実際に役立てるためには、読みすぎず実際の行動に移すことが重要だ。自分のメンタル状態に合わせ、無理のない距離感で活用していくことが大切になる。
科学的根拠のない自己啓発本へのスタンス
ちなみに、余談だが筆者は科学的根拠のない自己啓発本はほとんど読まない。感情や根性に頼るよりも、事実を重視するからだ。また、偉人の成功談は所詮「ソース1」にすぎず、再現性が低いことが多い。ただし、多くの偉人が共通して実践している方法が統計的に示されているなら話は別だ。それが科学的根拠を伴うものであれば、信頼に足るからである。
まとめ
自己啓発本は、適切に活用すればポジティブな効果が期待できるが、読みすぎるとメンタルに悪影響を及ぼすリスクがある。理想を求めすぎず、他者との比較で劣等感に陥らないよう意識することが重要だ。科学的根拠のない成功談やポジティブ思考に過剰に依存せず、自分に合った量と内容を意識しながら読書を楽しむことで、メンタルヘルスの向上に役立てられるだろう。