自分の体調を可視化するスマートリングRingConn Gen 2 アップルウォッチと併用した実体験レビュー

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スマートリングという存在を知ったのは、健康管理に興味を持ち始めた頃だった。アップルウォッチは既に使っていたが、24時間装着するには少し重く、充電も気になる。そんな中で出会ったのがRingConn Gen 2だ。

指輪という形で常時装着でき、睡眠、心拍数、ストレス、運動活動を継続的に計測できる。特に印象的だったのは、自分が意識していないストレスを可視化してくれる機能だ。この記事では、実際に2ヶ月間使用した体験を基に、RingConn Gen 2の魅力と限界を詳しく紹介する。

目次

RingConn Gen 2の基本スペックと特徴

RingConn Gen 2は、指輪型のウェアラブルデバイスだ。主な計測項目は睡眠、睡眠時無呼吸、心拍数、ストレス、運動活動、歩数。充電は10日程度持つため、アップルウォッチのように頻繁に充電する必要がない。

サイズはサイジングキットで調整でき、人差し指、中指、薬指での装着が可能。測定精度は人差し指が最も高いが、日常的な使用を考えると中指がバランスが良い。筆者は中指で運用している。

色はシルバー、ゴールド、ブラックの3種類。シルバーは光沢があるため、マットなブラックを選択した。測定中は緑や赤い光が出るため、光沢があると目立ちやすい。

アップルウォッチとの比較検証

歩数計測の精度差

最も大きな違いを感じたのは歩数計測だ。同じ距離を歩いた場合、アップルウォッチが1万歩と計測する時、RingConnは約8,000歩程度しか計測されない。これはGPS機能の有無が影響している。

アップルウォッチはGPSで実際の移動距離を測定するため、より正確な歩数が算出される。一方、RingConnは加速度センサーのみで歩数を推定するため、精度に限界がある。

睡眠計測の比較

睡眠計測に関しては、両者の精度はほぼ同じだった。深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠の判定も一致することが多い。ただし、装着感はRingConnの方が圧倒的に良い。

アップルウォッチは就寝時に装着するのが面倒で、充電も気になる。一方、RingConnは指輪なので装着感がなく、充電も10日程度持つため、睡眠計測に特化した使い方ができる。

最も印象的だったストレス計測機能

RingConn Gen 2で最も価値を感じたのは、ストレス計測機能だ。自分が意識していないストレスを可視化してくれるため、体調管理の新しい視点を得られた。

読書時のストレス変化

興味深かったのは、読書時のストレス変化だ。ビジネス書を読んでいる時は中程度のストレスレベルが検知されるが、小説を読んでいる時はストレスレベルが上がらない。これは脳の使用状況の違いを反映していると考えられる。

ビジネス書は情報を整理し、思考を働かせる必要があるため、脳に負荷がかかる。一方、小説は物語に没頭するため、リラックス状態を保てる。この違いが数値として可視化されることで、自分の脳の働き方を客観的に理解できる。

長時間座り仕事の影響

飛行機での移動や長時間の座り仕事で、過度なストレスが検知されることがある。これは血流の悪化や筋肉の緊張が原因と考えられる。自分では「普通に座っているだけ」と思っていても、体はストレスを感じている。

この可視化により、定期的な立ち上がりや軽い運動の重要性を再認識した。

飲酒後の睡眠への影響

最も驚いたのは、飲酒後の睡眠時のストレス変化だ。飲酒中はストレスレベルが普通なのに、睡眠中に急激な変動を繰り返す。これはアルコールの代謝過程で生じる体の負担を反映している。

この可視化により、飲酒が体に与える影響を客観的に理解できた。特に睡眠の質への影響は予想以上に大きく、飲酒習慣の見直しを考えるきっかけになった。

実際の使用体験と効果

導入前の状況

健康管理に関しては、アップルウォッチで基本的な活動量や心拍数を把握していた。しかし、睡眠の詳細な分析やストレスレベルの継続的な監視はできていなかった。

特に問題だったのは、自分では「大丈夫」と思っていても、実際には体に負担がかかっている状況を把握できないことだ。仕事のストレスや生活習慣の影響を客観的に評価する方法がなかった。

導入後の変化

RingConn Gen 2を導入してから、自分の体調をより客観的に把握できるようになった。特にストレス計測により、自分が意識していない体の負担を理解できるようになった。

睡眠の質も改善し、朝の目覚めがスッキリするようになった。長時間座り仕事の際も、定期的に立ち上がるようになり、全体的な健康状態が向上した。

日常生活での活用方法

基本的には中指に装着し、24時間計測を継続している。充電は10日程度持つため、頻繁に充電する必要がない。アプリでAIに体調について質問することもできるが、現状では基本的な計測機能で十分だ。

特に効果的だったのは、ストレスレベルの変化を意識することで、生活習慣の改善につながったことだ。長時間の座り仕事や飲酒の影響を可視化されることで、より健康的な生活を送るようになった。

他のスマートリングとの比較

Oura Ringとの比較

Oura Ringは機能面では最も優秀だが、サブスクリプションで毎月課金が必要だ。RingConnはサブスク不要で、一度購入すれば追加費用なしで使用できる。

SOXAI RINGとの比較

ソクサイリングも同様の機能を提供して、価格面ではSOXAI RINGの方が優位だ。ただ、RingConnはAI機能により力を入れているため、より高度な分析やアドバイスを期待できる。筆者はAI機能の充実度を重視してRingConnを選択した。

購入時の注意点

サイジングの重要性

サイジングは非常に重要で、必ずサイジングキットを使用して正確なサイズを測定する必要がある。大手家電量販店に行けば、実物とサイジングキットを試すこともできる。

装着指の選択

人差し指が最も測定精度が高いが、日常的な使用を考えると中指がおすすめだ。人差し指はスマホ操作や箸の使用で干渉することがあるため、中指の方が実用的だ。

まとめ

RingConn Gen 2は、健康管理の新しい視点を提供してくれる優秀なデバイスだ。特にストレス計測機能は、自分が意識していない体の負担を可視化してくれるため、生活習慣の改善に大きく貢献する。

アップルウォッチとの併用により、それぞれの得意分野を活かした健康管理が可能になる。GPS機能が必要な場合はアップルウォッチ、継続的な健康監視にはRingConnという使い分けが効果的だ。

価格面でもサブスク不要で、コストパフォーマンスに優れている。健康管理に興味がある人や、より客観的な体調把握をしたい人には、ぜひおすすめしたいデバイスだ。

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