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JUnit4のテスト順序をカスタマイズする方法

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JUnit4でテストを実行する際、デフォルトではテストメソッドの実行順序がバラバラになる。これは、テストが記載順でも名前順でもなく、特定の規則に従っていないため、予測が難しい。そこで、テストメソッドを名前順にソートして実行する方法を紹介する。

目次

クラス宣言にアノテーションを付ける

テストメソッドの実行順序を名前順にするためには、クラス宣言に以下のアノテーションを付けるだけでよい。

@FixMethodOrder(MethodSorters.NAME_ASCENDING)

このアノテーションをクラス宣言の前に記載することで、テストメソッドが名前順に実行されるようになる。以下に記載例を示す。

記載例

import org.junit.FixMethodOrder;
import org.junit.Test;
import org.junit.runners.MethodSorters;

@FixMethodOrder(MethodSorters.NAME_ASCENDING)
public final class TestExample {
    /** テスト実行01 */
    @Test
    public void test01() {
        // テストコード
    }
    
    /** テスト実行03 */
    @Test
    public void test03() {
        // テストコード
    }
    
    /** テスト実行02 */
    @Test
    public void test02() {
        // テストコード
    }
}

このようにアノテーションを付けることで、テストメソッドはtest01→test02→test03の順番に実行される。

注意点

ただし、名前順でソートする際にはいくつか注意点がある。例えば、メソッド名がtest1、test2、test10という場合、辞書順(文字列順)になるためtest1→test10→test2の順番で実行されてしまう。

その他のパラメータ

また、@FixMethodOrderアノテーションに渡すパラメータには他にも以下のようなものがある。

JVM返却順

@FixMethodOrder(MethodSorters.JVM)

この設定では、JVMから返された順序でテストメソッドが実行される。実行の度に順番が変わるため、テストの一貫性を保つことが難しい。この方法は、特定の順序でテストを実行する必要がない場合や、順序依存のバグを見つけるために使うことがある。

デフォルト順

@FixMethodOrder(MethodSorters.DEFAULT)

これはデフォルトの状態と同じで、アノテーションを指定しない場合と同様になる。何度実行しても同じ順番だが、その順番は特定の規則に従っていないため理解しづらい。デフォルト順は通常、テストの依存関係を避けるために使用される。

まとめ

JUnit4でテストメソッドの実行順序を制御するためには、@FixMethodOrderアノテーションを使用するのが便利。特に名前順にソートするMethodSorters.NAME_ASCENDINGは、テストの実行順序を予測しやすくするために有用だ。他のパラメータも用途に応じて使い分けるとよいだろう。

JUnit4のテスト順序をカスタマイズする方法

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