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AI音楽生成ツール「Udio」に作曲させてみた感想と今後の可能性

AI音楽生成ツール「Udio」に作曲させてみた感想と今後の可能性
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AIを活用した音楽生成ツール「Udio」を使って、実際に楽曲制作に挑戦してみた。今回のプロジェクトでは、リモマガを題材にして楽曲を作成。Udioを使った作業全体にかかった時間は、初見で触り始めてから約3〜4時間。楽曲は全てAIで作られたもので、現時点でも十分なクオリティが出せるという点に驚かされた。

目次

Udioでの楽曲制作の体験

「Udio」を使用して感じたのは、AIによる音楽制作が非常に簡潔かつ柔軟であるということ。基本的にはプロンプト部分に音楽のジャンルや楽器、情景などを英語で入力するだけで、AIがその指示に従って楽曲を生成してくれる。また歌詞を入力すれば、その通りにボーカルが歌う形で出力されるのも魅力だ。

ただし、生成される曲には「ガチャ」的な要素がある。複数回の試行で得られる生成結果の中から、良いテイクが見つかれば、その続きを生成するという形で曲を仕上げていく。AIがランダムに生成する中でも、部分的な修正が可能で、自分好みのアレンジを加える自由もある。

また課金ユーザーの場合、自分で作成した楽曲をアップロードし、それをもとにAIに生成させる機能も用意されている。

将来的には、コード進行や楽器のアレンジ、より細かい要素をAIに指示できる機能が追加される可能性が高く、音楽制作の自由度と効率がさらに向上すると予想している。

特に、作詞は得意だけど作曲ができないクリエイターや、自作ゲームを作っているがBGMや効果音を作るスキルがない人にとって、Udioは非常に強力なツールとなる。AIを使えば、外注することなく音楽制作を自己完結でき、プロジェクト全体を自分一人で完成させることが可能になる。

実際に作成した楽曲の紹介

今回、「Udio」を使って制作した楽曲を紹介する。テーマは「リモマガ」だ。リモマガ紹介文をChatGPTに入力し、「詩的な感じで歌詞を作成してほしい」と命令して生成させた。実際に生成された歌詞と音楽は以下のような形になった。

楽曲に打ち込んだプロンプト

female vocalist, piano pop, uplifting, anime, rhythmic, melodic

ChatGPT作成した歌詞

[Intro]

[Verse 1]
朝を迎え 独り佇む
私に意味は あるかな?

[Verse 2]
リモートの空 響くその声
画面の向こう 広がる道

[Pre-Chorus]
知らない場所へ 踏み出して
心の声が 囁いて

[Chorus]
煌めく明日へ 手を伸ばして 歩き出して
忘れないで 此処にいるよ
いつか見つける 本当の答え
夢の続きが 待っているから

[Outro]

楽曲の感想

今回生成された楽曲は、プロンプトの入力内容通り、女性ボーカルのピアノ主体のアニソンっぽい曲になった。何度か生成して感じたことだが、ボーカルはおそらく人気アーティストの声を学習データに使用している可能性がある。どこかで聞き覚えのあるような声質で、AIが多様なボーカルスタイルを再現できるのは非常に興味深い。

生成結果によってボーカルのスタイルが変わるのも面白い。さらに、ジャンル指定を行えば、同じ歌詞でメタルやアイドルソングなど、異なるジャンルの楽曲も簡単に生成できる。Udioのこの柔軟性は、さまざまな音楽スタイルを楽しむクリエイターにとって非常に魅力的だと感じた。

AI音楽生成ツールの今後の可能性

今回のプロジェクトを通じて、AI技術が音楽制作の大きな手助けになることを実感した。通常、作曲や編曲には数十時間、時には数百時間を費やすこともあるが、AIを活用することで、その時間を大幅に短縮できる可能性がある。

私自身、10代の頃からベーシストとして音楽に触れてきた。20代になるとDTM(デスクトップミュージック)にどっぷりハマり、最初はベースしか弾けなかったものの、次第にギターも弾けるようになり、ドラムやストリングスの打ち込みまで手がけるようになった。しかし、どうしても歌だけは別だった。歌うのが得意ではなく、練習自体も好きではなかったため、歌唱力を磨くことに消極的だった。

その時に出会ったのがボーカロイドだ。当時はボーカロイドの機械的な声が自分の好みとは違っていたが、それしか選択肢がなかったため、仕方なく使用していた。しかし、今のようなAI技術があれば、オケ(伴奏)だけを自分で作り、歌はAIに任せるという選択肢を迷わず取っていただろう。

さらに、AIを使えば、オケの作成にもアイデアを提供してもらうことができる。従来であれば数十時間、時には数百時間かかる作業が、AIによって短時間で完成に近づく。音楽制作の効率は大幅に向上し、クリエイターはよりスピーディに作品を仕上げることが可能になる。

AIが音楽制作における新たなスタンダードになる未来が見えてきている。今後、AIの進化により、さらに多彩でクリエイティブなプロジェクトを簡単に実現できる時代が訪れるだろう。

まとめ

AI音楽生成ツール「Udio」は、クリエイターにとって非常に強力なツールであり、特に作曲やボーカル制作が苦手な人でも、短時間で質の高い楽曲を作ることができる。AIによる音楽生成は今後ますます進化し、コード進行やアレンジなどの細かい指示ができるようになることで、より多様な音楽スタイルを楽しめる未来が訪れるだろう。

また、従来は数十時間、時には数百時間かかっていた作業が、AIを使うことで大幅に短縮され、クリエイターの負担が減ることが期待される。今後のAI音楽ツールの進化と、その可能性に注目したい。

AI音楽生成ツール「Udio」に作曲させてみた感想と今後の可能性

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