毎日AM07:00確実更新

AI音楽生成ツール「Suno」と「udio」を比較してみた感想

AI音楽生成ツール「Suno」と「udio」を比較してみた感想
  • URLをコピーしました!

AI技術の進化に伴い、音楽制作の分野にもAIツールが次々と登場している。今回は、以前試したAI音楽生成ツール「udio」に続き、「Suno」を使って作曲を行い、それぞれを比較してみた。まずは、Sunoとudioで実際に作成した楽曲の概要を紹介する。

目次

Sunoで作成した楽曲

Sunoは、歌詞を与えてからわずか数秒で高クオリティな楽曲を生成。歌詞の内容をしっかり反映しつつ、スピーディに楽曲を仕上げる点が特徴。ただし、ボーカル部分はオートチューンが強めにかかっており、いわゆる「ケロケロボイス」になることが多い印象。スピード重視の作業には最適だが、音質には注意が必要。

udioで作成した楽曲

udioは、1つのテイクで30秒ほどのフレーズを生成し、それを繰り返しつなぎ合わせていくスタイルで作曲を進めた。そのため、全体の作業時間は3~4時間ほどかかった。音質やメロディラインは非常に高品質な印象。特に、ボーカルの音質が自然で、リスナーに違和感を与えない点が強み。

歌詞の読み取り精度

Sunoは歌詞の読み取り精度が非常に高く、与えられた歌詞を正確に反映したメロディやボーカルを生成する。この点でudioはやや劣っており、歌詞の内容がうまく反映されないケースが多い。歌詞と曲の一体感を重視するなら、Sunoが優秀と言える。

音質とボーカルの違い

音質に関してはudioがリードしている。特にボーカルの自然さはudioの強みで、Sunoの「ケロケロボイス」とは対照的だ。Sunoはエフェクトがかかりすぎる傾向があるため、ジャンルやスタイルによっては不自然に感じる場合がある。音質を重視する場合はudioが適している。

メロディ生成の質

メロディの生成に関しては、udioの方が魅力的な結果が得られることが多い印象。Sunoも十分に使えるが、udioはより音楽的な深みを持ったメロディラインを生み出す傾向がある。特に、複雑な楽曲やメロディラインにこだわる場合はudioの方が信頼できる。

作業効率の違い

Sunoの最大のメリットは、その作業スピード。わずか数秒で楽曲が生成できるため、時間に追われるプロジェクトや、アイデアをすぐに形にしたいときに大いに役立つ。一方udioは作業時間が長くなるが、その分クオリティの高い結果が得られる。クオリティを重視したい場合はudio、短時間で結果を求めるならSunoが有効だ。

まとめ

Sunoとudioはそれぞれ異なる強みを持つAI音楽生成ツールだ。Sunoは歌詞の読み取り精度と作業スピードに優れ、短時間で曲を仕上げたいときに最適。一方udioは音質とメロディのクオリティで群を抜いており、じっくりと緻密な楽曲制作を行いたい場合に向いている。用途や目的に応じて、この2つのツールを使い分けるのが理想的だ。

ただ、これは2024年10月時点での状況であり、生成AIは日々進化しているため、すぐに状況が変わる可能性がある。

AI音楽生成ツール「Suno」と「udio」を比較してみた感想

この記事が気に入ったら

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次