PLAUD NOTE Proを3ヶ月使った正直な感想【AIボイスレコーダーの実力】

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AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE Pro」を購入して3ヶ月が経った。会議の議事録作成、日々の打ち合わせの記録、電話の録音。あらゆる場面で使い倒してきた結果、見えてきたメリットと課題を率直に語りたい。

目次

PLAUD NOTE Proは「録音の手間」をゼロにするデバイス

PLAUD NOTE Proは物理的なAIボイスレコーダーだ。コンパクトなサイズ感で、ポケットに入れて持ち歩ける。

基本的な使い方は対面での会話や会議の録音。これ自体はボイスレコーダーとして当然の機能だが、PLAUD NOTE Proには他のレコーダーにない強みがある。

それがiPhoneでの通話録音だ。iOS 18.1で標準の通話録音機能が追加されたが、録音開始時に相手にも「この通話は録音されます」とアナウンスが流れる仕様になっている。相手に知られずに録音したい場面では使いづらい。PLAUD NOTE ProはiPhoneの背面にマグネットで貼り付けることで、振動伝導センサー(VPU)がスマホ内部の振動を直接キャッチし、相手の声まで拾うことができる。アナウンスは流れない。「さっきの電話で何て言ってたっけ」と困った経験がある人には、この便利さが伝わるだろう。

Plaud Desktopの自動録音が最高すぎる

正直に言うと、PLAUD NOTE Proを買って一番感動したのは物理デバイスではなく、Plaud Desktop(旧PLAUD NOTE Web)というパソコン用アプリの方だ。

このアプリをインストールして自動録音モードを有効にしておくと、ZoomやTeams、Google Meetなどのウェブ会議が始まった瞬間に自動で録音を開始してくれる。会議が終われば自動で停止。手動で録音ボタンを押す必要が一切ない。なお、自動録音モードはセキュリティ上の理由で初期設定ではオフになっているため、最初に手動で有効化する必要がある。

リモートワークをしていると、1日に何本もの会議をこなすことがある。その中で「あ、録音し忘れた」という失敗は誰しも経験があるのではないだろうか。Plaud Desktopの自動録音を有効にしてからは、この心配が完全にゼロになった。

録音データはPLAUD NOTEのクラウドに自動アップロードされ、文字起こしや議事録、要約をワンクリックで生成できる。会議が終わった直後にはもう文字起こしが完了している。この「何もしなくていい」体験こそが、PLAUD NOTE最大の魅力だと断言する。

ただしAI要約の精度はいまいち

3ヶ月使って見えてきた課題もある。PLAUD NOTEのAIが生成する要約や議事録の精度が、正直なところ物足りない。

文字起こし自体はそこそこ正確だ。しかし、それを要約したり議事録としてまとめたりする段階になると、的外れな内容になることが少なくない。重要な決定事項が抜け落ちたり、ニュアンスが微妙にずれたりする。

おそらくAPI経由でAIモデルを叩いていること、そしてシンキングモード(深く思考するモード)を使わずにスピードを重視して処理しているせいだと推測している。クラウドサービスとしてはレスポンスの速さも重要なので、この判断自体は理解できる。だが、精度を求めるユーザーにとってはもどかしい。

そこで私は別のアプローチを取った。PLAUD NOTEとZapierを連携させ、文字起こしデータをGitHubに直接プッシュするパイプラインを構築したのだ。ローカルにプルしてきて、CursorやClaude Codeなどの高性能AIツールで議事録や内容の解析を行っている。シンキングモードを持つ最新モデルを使えるため、精度は格段に向上する。この連携方法の詳細については、次回の記事で紹介する予定だ。

「録音データが残る」それだけで仕事が変わる

AI要約の精度に不満があったとしても、PLAUD NOTE Proを買ったことに一切後悔はない。なぜなら、録音データそのものが残ることに圧倒的な価値があるからだ。

口頭のやり取りは、時間が経てば記憶が曖昧になる。「あの会議で何を決めたんだっけ」「相手は確かこう言っていたはず…」という不確かな記憶に頼るのは危険だ。録音データがあれば、いつでも正確に聞き直せる。認識の食い違いが起きたときに「録音を確認しましょう」と言えるだけで、仕事の進め方が根本から変わる。

万が一のパワハラなどのトラブルに対する証拠としても有効だ。建前上、無断で録音することはマナー違反であり、録音する際には相手の承諾を得るのが望ましい。

しかし現実を見れば、PLAUD NOTE Proのようなデバイスの普及によって、今後無断で録音する人は確実に増えるだろう。そしてそれを制御することは、もはや不可能に近い。小型化・自動化が進めば、録音されていること自体に気づかないケースも当たり前になる。

ここで知っておくべき事実がある。日本では、会話の当事者が行った録音(いわゆる秘密録音)は、民事裁判でパワハラやハラスメントの証拠として認められるケースがある。つまり「無断だから無効」とは限らない。録音する側もされる側も、この現実を踏まえて行動する時代になっているのだ。

まとめ

PLAUD NOTE Proを3ヶ月使った結論として、買って正解だったと言い切れる。特にPlaud Desktopの自動録音機能はリモートワーカーの必須ツールと言っても過言ではない。AI要約の精度には改善の余地があるものの、外部AIツールで補えば問題ない。何より、「すべての会話が記録として残る」という安心感は、一度体験すると手放せなくなる。

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